アナルセックスが痛いのはなぜ?原因と、痛みを減らす慣らし方
痛みの原因として多く挙げられるのは、①入口の筋肉が緊張して締まっている ②潤滑が足りない ③急ぎすぎ・太すぎ ④角度が体に合っていない ⑤痔などの病気がある、の5つです。①〜④は慣らし方で減らせることが多く、⑤は医療機関への相談が先です。

痛みの原因5つ
お尻の入口には、内側と外側の2つの輪の筋肉(肛門括約筋)があります。内側の筋肉は自分の意思では動かしにくく、怖さや緊張があると、本人が思う以上に固く閉じます。
膣と違い、お尻は自分では濡れません。潤滑が足りないと入口の皮膚がこすれて、ひりひりした痛みや小さな傷の原因になります。
入口がゆるむまでには時間がかかります。慣れる前に太さや深さを上げると、筋肉が反射で締まり、かえって痛みが強くなります。
入口の先で、腸の向きは少し変わります。まっすぐ押すと壁に当たって痛むことがあり、体の向きや姿勢で楽になる人もいます。
いぼ痔・切れ痔・炎症・感染症があると、少しの刺激でも痛みます。この場合は慣らし方の問題ではありません。
痛みの種類で分ける
| 入口がひりひりする | こすれ・潤滑の不足のことが多い。潤滑を足して、動きをゆっくりにします。 |
|---|---|
| ぎゅっと締めつけられる | 緊張して筋肉が締まっている。いったん止めて、長く息を吐き、力が抜けるのを待ちます。 |
| 奥が重い・便意のような感じ | 慣れないうちによくある違和感です。痛みに変わったら、浅いところへ戻ります。 |
| 鋭い痛み・裂けるような痛み | その場で止めます。傷ができていることがあるので、その日はそれ以上進めません。 |
原因ごとの対策
- 緊張には:始める前に、何をするか・どこまでかを言葉で決めておきます。止める合図があると安心しやすくなります。触れる前に、お尻のまわりのマッサージで体を慣らします。息を吐くタイミングに合わせて、少しずつ進めます。
- 潤滑には:入口だけでなく、指や道具の側にもたっぷり付け、途中で何度も足します。乾いてきたと感じたら、その時点で足します。
- 急ぎすぎには:「指先 → 第一関節 → 指1本」のように段を細かく分け、一つの段で慣れるまで待ちます。1回で終わらせようとしないことが、いちばんの近道です(5つの段階)。
- 角度には:横向きに寝て膝を曲げる姿勢など、お尻の力が抜けやすい姿勢を試します。痛い向きがあれば、その向きは避けます。
- 病気には:痔や出血があるときは、慣らすのをやめて医療機関に相談してください(衛生と安全)。
準備のしかたで、おなかの不安が減ると緊張も減ります。前の日と当日の準備は準備とケアに、お尻の中を洗うかどうかはアナル洗浄のやり方にまとめました。
痛みが出にくい日と、出やすい日
同じ人でも、日によって痛みの出方は変わります。睡眠不足の日、おなかの調子が悪い日、生理の前後で体がむくみやすい日、仕事や人間関係で気が張っている日は、筋肉が固くなりやすく、ふだんなら平気な段階でも痛みが出ることがあります。反対に、ゆっくりお風呂に入って体が温まっている日、時間に追われていない日は、力が抜けやすいと感じる人がいます。
「前回はできたのに、今日は痛い」というのは、よくあることです。うまくいかない日は、一つ前の段階で終えてかまいません。体の調子に合わせて段階を上げ下げすることも、慣らし方の一部です。
よくある思い込み
- 痛いのは最初だけで、我慢すれば慣れる?
- 我慢して続けると、体は「痛いことが起きる場所」と覚えて、かえって締まりやすくなると言われます。痛みは止めどきの合図として扱うほうが、結果として早く慣れます。
- 力を入れていきめば入りやすい?
- 軽くいきむと入口が開く感覚をつかめる人もいますが、強くいきむのは逆効果です。まずは長く息を吐いて、力が抜けるのを待つことから始めます。
- 潤滑剤は少しで足りる?
- 足りないことのほうが多いです。お尻は自分で濡れないので、多すぎるくらいでちょうどよいと考えてください。
痛くなったときの止め方
- 止める 「痛い」と感じたら、そこで動きを止めます。我慢して続けると、筋肉がもっと締まります。
- 一つ前に戻る 浅いところ、細いもの、まわりのマッサージへ戻ります。戻ると落ち着くことも多いです。
- その日は終える 戻っても痛みが続く、出血がある、というときは、その日はそこで終わりにします。
パートナーと試すときも、「痛いと言ったら理由を聞かずに止める」を先に約束しておくと、言い出しやすくなります(パートナーへの伝え方)。
医療機関に相談する目安
- 出血が止まらない、くり返す
- 痛みが翌日以降も続く、強くなる
- 熱が出た、腫れている、しこりがある
肛門科などで相談できます。恥ずかしいと感じるかもしれませんが、医療機関にとっては日常の相談の一つです。
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